さて、tanh~とatan~はPuredataで
ソフトクリッピングさせるのに便利ではあるのですが、
メリット・デメリットがあります。
[メリット]
1)簡単にソフトクリッピングできる
[デメリット]
2)Puredata Vanillaではなくcycloneのプラグイン。ただし、どうしても使いたいときはexpr~で使うのもありです。
3)clip~のパラメータにあたる、閾値が固定。
今回、1と3について簡単なレビューをします。
まずatanとtanhをx軸とy軸のグラフに書いてみます。
atanは ±π/2
tanhは ±1
になります。
この極限の値がclippingの閾値になります。
実際にtanh~とatan~を使うときはX軸の値が入力波形の±の値に置き換わります。
さて、実際にサイン波を入力波形の大きさを変えてtanh~とatan~に放り込むと
以下のclippingをします。
入力波形がどれほど大きくなっても見事に固定の閾値でclippingします。
真空管やトランジスタの増幅率をバカ真面目に入れていくスタイルの私では
固定の閾値のclippingは使いづらいですが、
入力のボリュームを固定の閾値に合わせて変更して
tanh~やatan~に放り込むスタイルの人には有用なsoft-clippingの方法です。
どうせ使うならexpr~でif文を使って+側にだけtanh~を使い、
適当な音源とミックスさせてみてください。
真空管のようにAsymmetric soft-clipping するお手軽なLimmiterもどきが完成です。
入力波形のボリューム*~が0.3から1以内の間でも、
ほんの僅かですがサイン波の波形が曲がってクリッピング?します。
0.3以下だと全く同じサイン波ではないですが、ほぼ同じになっています。
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