2017年1月26日木曜日

[Puredata]非対称クリッピングの実験

前回は対称クリッピングの実験で以下の事が分かりました。

1)上下ばっさりクリッピングすると倍音が増える。
2)クリッピングした後にフィルタを入れるとクリッピングした波形も変わる。

波形が変われば倍音の出方も変わって耳に入るトーンも変化します。



今回は非対称クリッピングの実験をしてみます。

アナログエフェクターでいうと
古くはBossのOD-1にも採用されていた工夫です。
高価なエフェクターのディストーションに付いている歪みのモード切り替えトグルスイッチにもよく使われています。
中身はダイオード3つ程度使っているだけなのに、何というぼったくり!

横道逸れますが、以前Marshall Jackhammerで対称・非対称切り替え改造したときは
・対象はコンプレッション感が上がり(クリッピングして歪みが増え)音量が下がる
・非対称はコンプレッション感が減って(片側のクリッピングが緩やかになって歪みが減り)音量が上がる
という印象でした。



非対称クリッピングで得られる効果というと、波形の歪み方が上下非対称となり、
対照クリッピングよりも更に倍音を生んで豊かなサウンドになる事です。
なお、真空管のリッチな倍音サウンドの波形も上下非対称なのだそうです。
画像は波形の極端な例です。
非対称クリッピングは片側はばっさり四角になっていますが反対側は丸くなっています。
ただ、前段の増幅が大きいほど結局波形は対称クリッピングに近づいていきます。
しかしそれでも微妙に音が違うのが非対称クリッピングのポイント。




以下、実験動画。




前段をブーストすると結局対称・非対称共に四角くクリッピングして波形が似てくるのですが
倍音の出方が違うので微妙に音に差があることが分かります。








サンプルサウンド1で作ったサウンドについて。


プリアンプ部分は

(前段セットからの出力)
 ⬇
非対称クリッピング clip~
 ⬇
フィルタを使って尖った波形を微妙に柔らかく整形する lop~
 ⬇
増幅 *~
 ⬇
(次の段階のセットへ)



という1セットを実際のアンプの真空管の数だけ用意して途中、トーンスタック含めたフィルタを挟んだだけです。

サンプルサウンド1の音の立ち上がりが鈍ったり、音の抜けが悪いのはクリッピング直後のlop~多用の影響と思われますが、
(ただしlop~入れないと今度は古臭いディストーションペダル的なエッジが効き過ぎたサウンドになる)
3~6セットも用意するだけで複雑な歪み方になります。


アンプシミュレータ黎明期にこんな感じの似非サウンドあったなぁとしみじみ感じる今日この頃です。

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