2017年1月23日月曜日

[Puredata]一番シンプルなFuzz

アナログエフェクターの自作でも一番最初は
・Fuzz(原始的で部品点数が少ない。石2コから。)
・ブースター(更に部品が少ない。石1コからできる。)
・A/Bボックス(最小構成なら、もはや電源すら要らずスイッチとギタージャックだけ。)
を作るのが定番です。

Puredataでも一番効果が分かりやすく、
かつ簡単な部類なので早速作ってみます。


保護回路やトーン等細かいものは省いてますが、たったこれだけでとにかく歪みます。
各オブジェクトの機能はこちら。


adc~:オーディオインターフェースのインプットからの信号を出します。

dac~:オーディオインターフェースのアウトプットへ信号を受け取ります。

*~:入ってきた音声を掛け算して音量変化させます。
図では元の音声をスライダーで100倍に音量上げています。

clip~:-0.5 0.5(自分でこの値は調整できます)と書いてますが、
信号がこの閾値を超えると、そこから上の波形はばっさりカットして歪ませます。




このカットされた波形がまさしくFuzzやDistortionのそれです。
アナログエフェクターでいうと
*~が1段目トランジスタで信号増幅し、
clip~が2段目トランジスタでクリップしているイメージでしょうか。
ばっさりカットされたクリッピングの波形もトランジスタっぽい。
また、サイン波は倍音が出ませんがクリッピングすると倍音が出ました。
このままでも十分歪みます。

が、実際のアナログエフェクターは増幅率やフィルタが組み合わさって
なんともいえない不思議な音を出しています。
FuzzFaceの2段目トランジスタのパスコンは
どうやってPuredataで再現すればいいか悩ましいのですが、
分かるところだけでもフィルタや増幅率の情報を入れてみて、
それっぽく聴こえてきた時はガッツポーズものです。

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